1991年7月20日
機会振興会館(東京都港区芝公園)
日進月歩する高度技術が、仕事や生活のさまざまな分野に浸透し、私たちの行動や思想に影響を与えています。特に最近目覚しい電子情報技術の進展は、従来にも増して、働く人々に自ら考える能力,変化への積極的対応を生み出せる能力を求めています。
当センターは、教育の転換をめざして、過去20年余りにわたって多くの志を同じくする方々とともにこの道を探究してまいりました。今年は、それぞれの企業での実践成果と問題点を検討しあうとともに、この情報社会における能力開発の問題に焦点を当てて討議したいと思います。
<パネラー> | 西沢 明 | 名古屋ソフトウェアセンター常務取締役 | |
芝尾紘一 | 三井石油化学工業(株)新技術研究開発センター CADグループリーダー | ||
臼井建彦 | 日本電気(株)情報処理営業支援本部第一教育部長 | ||
上谷良一 | 兵庫県教育委員会情報教育研修課指導主事 | ||
<指定討論者> | 奥田健二 | 上智大学経済学部教授 | |
矢口哲郎 | 能力開発工学センター研究開発部長 | ||
<司 会> | 安田 浩 | 秋田大学教育工学センター所長 |
<黒崎窯業(株) 吉田政孝>
九州国際センター(1989年開設)では、毎年開発途上国からの研修生約130名に対して、13コースの集合技術研修を実施しているが、その殆どのコースの必須単元として、能力開発工学センターが開発した「コンピュータリテラシー学習システム」が位置付いている。実施過程での問題点、今後の課題等について指導を担当した立場から報告する。
<大阪ガス(株)営業サービスセンター 野尻良樹>
大阪ガス(株の研修センターでは、20数年前の開設以来、Learning by doing方式に基づくサービスマン訓練を実施してきている。最近は、ほとんどのガス機器にマイクロチップが組み込まれるほか、サービス業務にもコンピュータが使われるなど、情報化が進んでいる。そうした状況に対応するサービスマンの教育について報告する。
<(株)リコー沼津事業所化成品事業本部 中村 馨>
(株)リコー沼津事業所では、10数年来能開方式の自主的学習システムによる設備保全教育を実施してきたが、最近はTPMの展開で成果を上げている。この成果の重要な要因として考えられる職場部門と教育部門との連携について報告する。
<能力開発工学センター 矢口哲郎 白尾彰浩>
企業が情報化の進展に対応していくための障害となる人的要因は何か、それを打開するには全社員が「システム構築能力」を持たねばならないが、それはいかにして育てられるか。その基本的な考え方を、中小企業(卸売業)における実践例を踏まえて報告する。
![]() 1984 情報社会において活力ある集団を維持するにはどのような問題があるか(※作成中) |
![]() 1992 情報社会における創造的能力の育成を考える |